転職のために求人探しを行う際には、休日に関する情報をよくチェックしておく必要があります。ライフワークバランスを確保できるか、心身の負担を抱えることなく働けるかどうかを知る上で重要なポイントとなるからです。そんな休日に関する情報のなかでも、特に注意が必要なのが完全週休2日制と週休2日制の違いです。「えっ?この2つは同じものじゃないの?」と思った方は要注意、転職活動で思わぬ躓きをしてしまう恐れがあります。この2つは似ているようでいて、大きな違いがあるのです。

完全週休2日制とは、その名前の通り「完全に」週休2日制が導入されている就業環境のことです。土日休みのところが多いですが、サービス業などでは平日に休みが設定されることもあります。いずれにせよ、毎週必ず週に2日の休日が確保されます。もし、週に5日を超えて出社する必要が生じた時には、その分は休日出勤手当の対象になるわけです。

一方週休2日制とは「月に1回以上週に2日の休みが用意されている」職場のことです。つまり、必ずしも毎週2日の休日が確保できるわけではないのです。むしろ「完全」という言葉が使われていないことから、確保できない週のほうが多いと見た方が良いでしょう。週休2日は月に1回だけで、残りの3週は1日しか休めないことも珍しくありません。

こうして見ても、完全週休2日制と週休2日制では、ずいぶんと大きな違いがあることがわかります。両者を混同したまま転職先を決めてしまうと、思ったほど休日が確保できずに困惑することになりかねないので注意しましょう。