完全週休2日制のメリット・デメリット

完全週休2日制とは、毎週必ず2日の休日が確保できる就業環境のことです。1週間のうち5日間働いて、2日間休む。もし、6日以上の勤務が求められた場合には、休日手当などを受け取ることができます。

メリットとしては、何と言っても毎週確実に2日間休むことができる点が挙げられるでしょう。例えば、日曜日にしか休めないのと土日休めるのとでは、ずいぶんと大きな違いがあるものです。日曜日だげだと、土曜日の夜にお酒を飲んだら翌日は昼間でぐったり過ごして終わり、となってしまいかねません。土日休みなら、プラススキルアップのための勉強をしたり、家族と一緒に過ごすといった時間を確保できます。心身のリフレッシュを図れるという点でも、非常に大きなメリットがあると言えるでしょう。

では、デメリットはあるのか?デメリットらしいデメリットは無いといっても良いかもしれませんが、休日が多くなると職場でシフトを組むのが難しくなる問題が出てきます。これは、雇う側の問題だけでなく、働く側にも影響が出る可能性があるのです。例えば、勤務する日は残業ばかり、心身の負担が大きいなど。あるいは週に2日休むことができても休めるのが平日ばかりで友人や家族と過ごす時間を確保できない、あるいは休日出勤ばかりで事実上完全週休2日制が機能していないなど。

ですから、メリットが大きいのは間違いありませんが、職種や就業環境、人手の状況によっては思わぬデメリットに晒されることもあります。転職活動の際には、こうした職場の実情にも目を向けて比較検討していきたいところです。

転職活動における重要ポイント!完全週休2日制と週休2日制の違い

転職のために求人探しを行う際には、休日に関する情報をよくチェックしておく必要があります。ライフワークバランスを確保できるか、心身の負担を抱えることなく働けるかどうかを知る上で重要なポイントとなるからです。そんな休日に関する情報のなかでも、特に注意が必要なのが完全週休2日制と週休2日制の違いです。「えっ?この2つは同じものじゃないの?」と思った方は要注意、転職活動で思わぬ躓きをしてしまう恐れがあります。この2つは似ているようでいて、大きな違いがあるのです。

完全週休2日制とは、その名前の通り「完全に」週休2日制が導入されている就業環境のことです。土日休みのところが多いですが、サービス業などでは平日に休みが設定されることもあります。いずれにせよ、毎週必ず週に2日の休日が確保されます。もし、週に5日を超えて出社する必要が生じた時には、その分は休日出勤手当の対象になるわけです。

一方週休2日制とは「月に1回以上週に2日の休みが用意されている」職場のことです。つまり、必ずしも毎週2日の休日が確保できるわけではないのです。むしろ「完全」という言葉が使われていないことから、確保できない週のほうが多いと見た方が良いでしょう。週休2日は月に1回だけで、残りの3週は1日しか休めないことも珍しくありません。

こうして見ても、完全週休2日制と週休2日制では、ずいぶんと大きな違いがあることがわかります。両者を混同したまま転職先を決めてしまうと、思ったほど休日が確保できずに困惑することになりかねないので注意しましょう。